今回、語釈を引用した国語辞典は
『明鏡国語辞典 第二版』
さえずる【囀る】
◇ 語釈
①小鳥がしきりに鳴く。
②ぺちゃくちゃとやかましくしゃべる。▽軽蔑して使う。
◇ 解字
広漢和辞典に記載なし。
(轉は転の旧字)

◇ 語源説
①サヘは擬声語、ヅルは音ヅルなどと同語
②サヘ(障リの多動詞形)+出ル
◇ 私見
サヘクとサヘヅルは同根とされている。
(岩波古語辞典より)ことさへく【言さへく】意味のわからない言葉をぺちゃくちゃ言うこと。外国人のことばがわかりにくくひびくことから「唐」「百済」にかかる。
次の表に、語幹サヒ・サヘを持つ言葉の用例をまとめた。
華厳経音義私記 | 辺呪語、古経云、鬼神辺地語、佐比豆理(さひづり) |
万葉集 | 佐比豆留夜(さひづるや) 辛碓尓舂 |
〃 | 石見之海乃 言佐敝久(ことさへく) 辛乃埼有 |
〃 | 言<左>敝久(ことさへく) 百濟之原従 |
〃 | 雜豆臈(さひづらふ) 漢女乎座而 縫衣叙 |
日本書紀 | 韓語(からさひづり/からさへづり) |
源氏物語 | 〔東国ノ男タチガ〕 品品しからぬけはい さへづりつつ入り来れば |
〃 | 聞きも知り給わぬことどもを〔海士タチガ〕さへづり合えるも、いと珍かなれど |
騒がしいの意を表す語幹サヒ・サヘが、擬声語なのか、「障」に通じているのかは分からない。
◇ その他
日本三鳴鳥(さえずりが美しい鳥類スズメ目)は、
ウグイス(鶯、鴬)、オオルリ(大瑠璃)、コマドリ(駒鳥)の3種である。
ふんわりとしたまとめ
さえずるの語源は、騒がしいの意を表す語幹サヘ