動物

「ねこ」の語源

11月 18, 2019

今回、語釈を引用した国語辞典は
『新明解国語辞典 第七版』

ねこ【猫】

◇ 語釈
①家に飼う(愛玩用)小動物。形はトラに似て敏捷。暖かい所を好み、ネズミをよくとるとされる。〔ネコ科〕
②土製の行火(あんか)。
③三味線・芸者の俗称。〔三味線はネコの皮を張るので言う〕
④「猫車・ネコヤナギ」の略。

解字
【猫】犬+苗声。苗はねこの鳴き声を表す声符。ねこの意を表す。貓の俗字。
【豸】象形。獣が体をふせ、背を高くして、えものをねらっている形。

語源説
①擬声語「ネ」「ネウ」+接尾辞「コ」
②擬声語「ニャーゴ」「ネウク」
③猫の呉音「メウ(ミョウ)」+接尾辞「コ」
④寝る子
⑤ニコゲ(和毛/柔毛)

◇私見①&②
ネコの語源は、鳴き声に基づくと考えるのが最も自然であると思われる。「ね」という擬声語が存在したのか、「ねうこ」ならば「にょうこ」と変化するのが原則ではないかなど、その擬声語の語形について様々な説があるが、ここでは取り上げない。次の表に、世界における猫の鳴き声をまとめてみた。

アイヌ語mek日本語
(源氏物語)
にゃー
(ねうねう)
英語meow、mewギリシア語niaou
ドイツ語
ポルトガル語
miauクメール語ηa:w
フランス語miaouネパール語nyān
ロシア語myau韓国語nya-ong
スペイン語miauラトビア語ņau
イタリア語miaoアラビア語nuwwww

m の音で表す言葉が多く、n の音で表す言葉は少数であった。

◇ その他
「ねこ」と「ねこま」の初出文献について、次の表にまとめた。

新訳華厳経音義私記
(奈良時代末期)
猫 尼古
日本霊異記(822年)我正月一日成狸
(狸をネコと訓むかは微妙)
新撰字鏡(898年)猫 祢古
本草和名(918年)家狸 一名猫 和名禰古末

ネコマが、ネコの古称である可能性はかなり低いだろう。

ふんわりとしたまとめ

ネコの語源は、鳴き声から


参考

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